RLR-0018 ・ 更新 2026/10/12

ComfyUIはDesktop・Portable・手動導入のどれ?Windows初心者向け比較

ComfyUIをWindowsに入れる3つの方法を公式資料で比較。初心者向けのDesktop、展開して使うPortable、環境を自分で組む手動導入の違いと選び方を整理します。

✓ 公開前チェック済み最終確認 2026/10/12

ComfyUIを入れようとしたら、選択肢が3つ?

画像生成AIを自分のPCで動かせるComfyUI。調べ始めると「Desktop」「Portable(ポータブル)」「手動インストール」が出てきます。

😺「全部ComfyUIなのに、どれを選べばいいの?」

🐈‍⬛「最初は導入と更新を誰が管理するかで選ぶと分かりやすいよ!」

この記事では、Windowsでこれから始める人を中心に、公式ドキュメントをもとに違いを整理します。2026年10月12日時点の公式情報を確認したもので、各GPUや拡張機能を実機で動作検証した結果ではありません。

まず結論:迷ったらDesktop、細かく触りたいならPortableや手動導入

方法何をする?向いている人気をつけること
Comfy Desktop専用アプリがComfyUI本体・Python環境・依存関係の導入や管理を助ける初めて使う人、複数の環境を整理したい人既存のPortableとは管理方法が違う
Portable必要なPython環境を含むパッケージをダウンロードし、展開して起動するフォルダー単位で管理したい人、設定を自分で触りたい人GPUに合うパッケージを選び、更新や追加パッケージの管理が必要
手動導入Gitでソースを取得し、仮想環境と必要ライブラリを自分で構築するPythonやGitに慣れ、細かな構成を制御したい人依存関係の組み合わせを自分で管理する

公式GitHubのREADMEは、初めての人にDesktopを推奨しています。Portableが「上級者専用」という意味ではありませんが、初心者が最短で試すならDesktopから考えるのが自然です。

なお、ここでいう**Desktopは新しい「Comfy Desktop」**のこと。以前の単一インストール型「Legacy Desktop」とは区別され、現在のDesktopは複数のComfyUI環境を管理できます。

① Desktop:まず動かしてみたい人向け

Comfy Desktopは、ComfyUIを起動・管理するためのデスクトップアプリです。公式の説明では、ComfyUIのインストール、Python環境、依存関係をDesktop側が扱う仕組みになっています。

Windows公式手順はシンプルです。

  1. ComfyUI公式ダウンロードページからWindows用インストーラーを入手。
  2. インストーラーを実行。
  3. スタートメニューなどからComfy Desktopを起動。
  4. 初回画面からComfyUIのインストール(インスタンス)を作成。

公式のWindows要件はWindows 10以降。GPUは快適な動作のために推奨されますが、Desktopアプリ自体の必須条件ではありません。GPUなしで高度な生成を快適に行える、という意味ではない点に注意してください。

Desktopの「複数インスタンス」とは?

インスタンスは、簡単にいうとComfyUIの独立した作業環境です。たとえば安定して使う環境と、新機能を試す環境を分けられます。公式には、各インスタンスがバージョン・カスタムノード・設定を独立して持つと説明されています。

更新はアプリ内から確認でき、更新の自動インストールを切り替える設定もあります。試作環境と普段使いを分けたい人には便利な設計です。

② Portable:フォルダーを展開して使いたい人向け

Portableは、独立したPython環境(python_embeded)を含むWindows向けパッケージです。基本はダウンロードして展開し、対応する起動用バッチファイルを実行します。

NVIDIA向けの公式手順では、たとえば次のような構造になります。

ComfyUI_windows_portable/
  ComfyUI/
  python_embeded/
  update/
  run_nvidia_gpu.bat

NVIDIA GPUなら run_nvidia_gpu.bat をダブルクリックして起動します。公式ドキュメントにはAMD・Intel向けの別パッケージも案内されているので、自分のGPUに合うものを選ぶことが大切です。

起動後は通常、ブラウザーから http://127.0.0.1:8188 で操作します。コマンド画面を閉じるとComfyUIも停止する点に注意してください。

Portableの利点と注意点

ファイルの置き場所やPython環境を意識して管理したい人に向いています。カスタムノード用の追加Pythonパッケージを入れるときも、Portableに同梱されたPythonを使うのが基本です。普段使いのPythonに入れても、Portable側には反映されない場合があります。

更新用バッチも同梱されていますが、最新版への更新はカスタムノードや依存関係との相性が変わる可能性があります。重要な制作環境は更新前にバックアップし、いきなり全部を更新しない方が安全です。

③ 手動導入:PythonやGitで細かく管理したい人向け

手動導入は、公式ドキュメントでは大きく仮想環境作成 → Gitで取得 → GPU関連の依存関係とComfyUIの依存関係を導入 → 起動という流れです。

ここでいう仮想環境は、ほかのPythonツールとライブラリが混ざらないようにするための「専用の箱」。ComfyUI以外にもPython製ツールを使う人には特に重要な考え方です。

一例として、公式ではソース取得と起動に次のコマンドを使います。

git clone https://github.com/Comfy-Org/ComfyUI.git
cd ComfyUI
python main.py

ただし、これだけでセットアップが終わるわけではありません。 起動前にGPUに適したPyTorchなどの導入と、requirements.txt に基づく依存関係のインストールが必要です。具体的なコマンドはGPUやOSで異なるため、公式の手動導入ガイドで自分の構成を確認してください。

すでにモデルをダウンロード済みなら、全部コピーし直す?

大きな画像・動画モデルを複数のComfyUI環境で使う場合、同じファイルを何度も保存するとディスク容量がもったいないですよね。

公式は外部モデルフォルダーの追加を案内しています。Portableや手動導入では extra_model_paths.yaml を使い、DesktopではアプリのStorage設定などからモデルの場所を追加できます。

つまり、インストール方法を変えたからといって、モデルを必ず全件ダウンロードし直す必要はありません。ただし、モデルの種類ごとの配置先や設定が合っていないと読み込めません。既存のフォルダーを消さず、少数のモデルで読み込み確認してから移行しましょう。

よくある勘違いと、選ぶときのチェックポイント

「DesktopならGPUやVRAMの問題は消える?」

消えません。Desktopは主に導入と管理を助ける仕組みです。使うモデルが必要とするGPU性能やVRAMまで変えてくれるわけではありません。

「Portableの方が必ず高速?」

インストール方式だけでは速度は決まりません。 同じPCでも、ComfyUI本体、PyTorch、GPU向けライブラリ、モデル、設定の違いで結果が変わります。Portableだから必ず速い、Desktopだから遅い、といった断定は避けましょう。

「使っている環境を消してから乗り換える?」

まずは消さないのがおすすめです。公式の新DesktopにはLegacy Desktopからの移行案内があり、既存のデータを保ったまま移行できる設計が説明されています。一方、Portableや手動環境からの移行は、モデル・ノード・設定の保存場所を確認して進める必要があります。

また、Desktopアプリをアンインストールしても、モデルや生成物、インスタンスのデータは自動削除されないと公式に記載されています。容量整理のつもりで消したつもりにならないよう注意してください。

結局どれを選べばいい?

😺「初めてで、とにかく画像生成を試したい!」

🐈‍⬛「それならDesktopから。公式も初心者にはこちらを勧めているよ。」

😺「モデルやPython環境をフォルダー単位で扱いたい!」

🐈‍⬛「Portableが候補。GPU別パッケージと更新管理に気をつけよう。」

😺「Gitや仮想環境を使って、構成を自分で調整したい!」

🐈‍⬛「その場合は手動導入が合っているよ。」

どれもComfyUIを使うための方法であり、優劣を決めるのは名前ではなく自分の目的と管理できる範囲です。初回は環境を複雑にしすぎず、生成が動くことを確認してから少しずつ拡張していきましょう。

参考にした一次情報

※本記事は2026年10月12日時点の公式資料に基づく整理です。各パッケージの内容や対応GPUは更新されるため、導入時には必ず公式ページの最新版をご確認ください。

SOURCES

確認した情報源